2013年12月28日

発見!お宝!美浜町



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【松林と煙樹ヶ浜の小さな町、美浜町】


和歌山県内で2番目に小さな町、美浜町。紀伊半島中部で西に突きだした日ノ御碕の南側。眼前に広がる海は太平洋。その太平洋岸は、弓なりの長く続く美しい海岸=煙樹ヶ浜(えんじゅがはま)とその背後に控える松林で知られる。

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【西山から煙樹ヶ浜・太平洋眺望(クリックでパノラマ)】



美浜町は松林を大切にしている。弓なりの煙樹ヶ浜に沿う全長4.6km、最大幅500m、甲子園球場20個分という松林。その景色を俯瞰(ふかん)すると、あらためてその大きさと素晴らしさに圧倒される。江戸時代、初代紀州藩主・徳川頼宣(とくがわ・よりのぶ)によって防潮林として植えられたという松。守られてきたものを守っていくという取り組みは、簡単ではない。今年はやや少なかったと言いつつも、年間400本以上が松食い虫の被害で伐倒されたという。場所が生まれれば、苗を植える。とはいえ、日が当たらないと松は育たないから、沢山植えれば良いというわけでもないとも。下草を刈ったり、間伐をしたりと日々の手入れも欠かせない。森下誠史(もりした・まさふみ)町長が「松に関することは、大抵やっている」と胸を張る所以だ。これからも残っていって欲しい。

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【美浜町の森下誠史町長】


「煙樹ヶ浜」の名称はよく知られている。しかし、100年前にはなかった名称で、当時は日高浜だったと。大正末期にこの地を訪れた山梨県(現在の南部町=なんぶちょう)出身の水墨画家、近藤浩一路(こんどう・こういちろ)氏によって、描かれ、「煙樹」と表されことに始まり、その作品が新聞で紹介されたことから広まったという。そして、その絵の所在がわからないというのだ。

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【町の電気自動車のボディにもキャラクター】


ゆるきゃら全盛の折、美浜町には「まつりん」と「ぼっくりん」というキャラクターがある。体操もある。これは、前回の美浜町訪問の際に取材している。→こちら

これまで、「まつりん」に寄り添うように恥ずかしそうにしていた「ぼっくりん」が、今年単独デビューを果たしたんですよ」と森下町長。交通安全キャンペーンなどで、啓発活動に参加し、和ませてくれているらしい。




今回の取材のテーマは「マツ」になった。

☆松

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【美浜町民の森】


松林を歩く。歩きやすい。美しい林。ジョギングや散歩の人とすれ違う。町内の人たちにとっても身近でなくてはならない松林なのだと知る。そして、少し薄暗い松林の中から、明るい海岸はよく見える。だが、波の音はほとんど聞こえない。こんなに近くなのに不思議だ。

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【松ぼっくり】


まつりんとぼっくりんではないが、まつぼっくりも無数にある。

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【美しい松林】


足下は、丈の低い下草と松の落ち葉でかなり、ふかふか。そんな中、緑の一角にびっしり生えているのは葉がハート型のクローバーのような草。四つ葉でなくてもなかなかロマンチックだ。

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【下草の葉はハート型】


森林浴効果だろうか、歩いているだけで、癒されリラックスしてきた。




☆松を瀬に

煙樹ヶ浜、煙樹海岸は、社団法人・日本の松の緑を守る会が選定した「日本の白砂青松100選」に選ばれている。納得の選定と思う。だが、その白砂は、砂ではなく砂利浜で、遊泳は禁止されている。

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【煙樹ヶ浜】


堤防に沿って椰子の木が植えられている。浜に入ると、丸い大きな石が無数にある。その石は、浜に近づくにつれ小さくなっていき、寄せては返す波打ち際では、それを転がす音が心地よい。

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【煙樹ヶ浜】


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【煙樹海岸に立つ西林リポーター】


海岸から海へ。すぐに深くなっているせいか、海上が穏やかでも、打ち寄せる波は荒い。

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【煙樹海岸に打ち寄せる波】


砂利の自然堤が波打ち際にできているので、海岸に立っているときと座っているときで、景色も音もガラリと変わる。ぜひ試して欲しい。

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【海岸で座って音を聞く西林リポーター】


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【海岸に迫力の波】




☆風を、潮を、波を待つ

煙樹ヶ浜は、砂浜ではなく砂利の浜とはいえ、概ね平坦で、南側は彼方まで見通せる。一方の北側は、ごつごつとした岩場が続く。その中に、潮吹岩(しおふきいわ)はある。海蝕銅(かいしょくどう)の天井に切れ目があり、いくつかの条件が満たされると、打ち寄せた波が、そこから真上に吹き上がる。煙樹ヶ浜沿いを通り、日ノ御碕へと向かう県道沿いにビューポイントはある。

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【潮吹岩ビュースポット】


吹き上がる条件は、満潮(大潮が望ましい)で、波が荒いこと。力強く、波が打ち寄せないと吹き上がらないという訳だ。だが、一方で風が強すぎると、吹き上がった潮が吹き飛ばされる。西林リポーターも満潮時刻を調べて、30分以上待ってはみたが、一度も吹き上がらなかった。写真は、別の日にディレクターが撮った。

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【潮吹岩】


満潮時に必ず吹き上がると決まっているものではないためか、町内でも知る人ぞ知るスポット。つまり、潮吹きに出会えればラッキーという訳だ。ここも立ち寄ってみて。



☆夜を待つ

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【煙樹ヶ浜夕暮れ】


夕暮れから夜へ。一番星の宵の明星が輝き始めた。岬の先では、灯台の灯りも見え始めた。

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【日ノ御碕灯台】


冬の美浜町の夜といえば、「イエナリエ」。近隣だけではなく、県内外から訪問者・見学者があるほどメジャーな電飾の家がここにある。煙樹海岸に近く、御崎(みさき)神社に近い。番地などはここに記せないが、行けば分かる。住宅地で異彩を放つ、いあや、光を放つ、目立つ家があるから。

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【イエナリエ門】


「イエナリエ」とは、電飾の飾り付けをした個人の住宅のこと。各地で観光スポットのごとく有名な家があるという。ここ、美浜町の安東八重子(あんどう・やえこ)さんの家もそんなひとつ。だが、規模も量も質も凄すぎて驚く。門を入ったところ、中庭が開放されている。

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【イエナリエ庭〜玄関】


夫を亡くし元気がなくなっていた八重子さんを励まし、家を明るく飾ってみようと家族が提案したことで始まったという。それから17年。毎年楽しみにされ、シーズンが近づくと問い合わせまであるので、「続けないとしょうがない」と安東さんは笑顔だ。来年1月10日まで、毎日日没後、暗くなるころから夜10時ごろまで点灯される。クリスマス・イブと大晦日は朝まで点灯するという。

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【イルミネーションを前に安東八重子さん(左)と西林リポーター】


あくまで個人の家で、かつ、夜間なので、安東さん宅はもちろん近隣に関しても、騒音やゴミなど、迷惑行為は絶対にしないように。




今回のプレゼントは、美浜町の「自然塩」を3人の方に。番組あて「美浜町のプレゼント」係へ。応募〆切は、2014年1月20日必着。プレゼント応募の際、番組への意見や感想などをお書きいただけるとうれしいです。当選発表は商品の発送を以て代えさせていただきます。

posted by wbs at 17:58| 美浜町