2013年11月30日

発見!お宝!日高町



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【石畳の熊野古道と黒竹、そして、冬はクエという日高町】


茎の黒い竹は、工芸品や装飾品として重宝される。青い(緑の)茎を黒く加工しているのではなく、そもそも茎が黒い淡竹(はちく)の一種、黒竹(くろちく)の国内最大の産地、日高町。町内の原谷(はらだに)地区の竹林に目をやると葉は、青竹と変わらず緑色なのにもかかわらず、茎が黒いことに気がつく。中国原産で、明治のころから植林が始まり、発展したのだという。その黒竹林の中を熊野古道が通っている。

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【葉は緑だが茎が黒い、黒竹の林】
日高町のウィンターシーズンは、何とってもクエ。この魚を食べると他の魚はクエ(食え)んというほど。日高町へ来て、紀伊水道で獲れた天然のクエをまずは食べて欲しいと日高町の中義夫(なか・よしお)町長は言う。幻の魚とも言われる高級魚なので決して安くはないが、食べれば納得してもらえると。町長室にも大きなクエの魚拓が飾られていある。もちろんクエだけじゃない。温泉や海水浴場、熊野古道に黒竹などと観光資源も豊富で、町の宝と町長は胸を張る。

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【日高町の中義夫町長】


今回の番組では、日高町で一日遊ぶ。日帰り観光を満喫することを目指し、中町長のオススメを存分に反映して、「ラジオで和歌山」流プランを提案する。

【1】熊野古道ウォーク

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【熊野古道鹿ヶ瀬峠案内】


取材の日は冬晴れ。阪和自動車道〜湯浅御坊道路の広川南ICで降り、県道を西へ少し行くと、熊野古道鹿ヶ瀬峠(ししがせとうげ)の大きな案内看板がある。ここで、語り部の楠山公一(くすやま・こういち)さんと待ち合わせ。

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【金魚茶屋駐車場前を古道が通る】


金魚茶屋跡がスタート地点。駐車場とトイレが整備され、地元の人が作った熊野古道の紹介板がある。まずは、本日の行程確認を…。

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【地元の人の手づくり案内板で行程を確認】


江戸時代後期に描かれた紀伊国名所図会(きいのくにめいしょずえ)にも金魚茶屋はある。熊野詣の行き帰りの中継点として人々がひととき休息をしている。

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【紀伊名所図会で金魚茶屋を】


そこに描かれている茶屋の建物がそのままあることに驚く。

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【金魚茶屋とは】


日高町では、各所に案内掲示板がある。語り部さんらが一緒じゃなくてもわかるようになっているのがありがたい。

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【語り部の楠山公一さんと】


何人もの上皇たちも通った道。楠山さんは、資料と身振り手振りを交え、優しい語り口で案内してくれる。

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【古道脇に黒竹の林】


楠山さんは、黒竹にも詳しい。子どものころ黒竹のタケノコを採って叱られたというエピソードを話してくれた。しかし、淡竹類とあっておいしかったという話。内緒だけど。

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【題目板碑】


しばらく古道を進むと、一見、墓石のようだが、厚みのないものが山中に並んでいた。何妙法蓮華経…と記されていることから、題目板碑(だいもく・いたひ)というのだそうだ。日高地方でも古いものという。

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【板碑前休憩所】


今回のコースは、急な坂道や難所はない、私たちらしいチョイス。この古道の脇には、休憩所も多く、入門者にはうれしい。

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【王子跡をのぞき込む西林リポーター、足下は芝道】


王子社は遷ってしまっているが、かつてはこのあたりにあったと教えられる。あたりの古道の表面は草に適度に覆われていて、ふかふかして歩きやすい。

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【井戸跡】


この季節、枯れ葉が積もっていたり、芝生のような道があったり、そして、石畳とこの古道は、道のバリエーションが豊富で、歩くという行為、踏みしめる感触が楽しい。緩やかな上り道なのだが、気にはならない。

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【石畳が見えてきた】


まず見えてきた石畳は「平成の石畳」と楠山さん。本来の石畳に付け加える形で敷かれたもので、石が丸いのが特徴。

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【石畳を行く2人】


古道脇にはかつて水田(棚田)があったが、イノシシを筆頭に、鹿やアライグマ、猿など、野生の獣に荒らされてしまって、今は草原となっているところが多いのだとか。

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【棚田を利用した広場】


使わなくなってしまった棚田を利用して、広場やステージのようなものが作られている。ここで、地元の人たちがイベントをすることもあるらしい。

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【タキザクラと彼岸花】


東北から取り寄せたという大きなタキザクラ。そして、足下に繁る緑葉は彼岸花だという。春には桜が、秋には彼岸花が咲き誇るという。その季節にも訪れてみたい。

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【この橋から本格石畳】


この橋からが、いよいよ「本格石畳」。全熊野古道の中で最も長い503メートルの石畳。わずかに上り坂がきつくなる。

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【木々の間の石畳道の古道を行く2人】


苔むした石畳、木立や木漏れ日。そういったものだけで癒される…気がする。

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【見上げると緑と木漏れ日】


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【大きなタブノキ】


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【大きなタブノキ前で】


スギやヒノキのほか、待ち合わせ場所の案内看板にも記されていた大きなタブノキ、それに、木の幹が鹿の子模様のカゴノキと色んな木と出会える。常緑のもの、紅葉しているもの、落葉してしまったものなど。

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【カゴノキ】


スタートから約1時間で、鹿ヶ瀬峠の小峠に到着。つながった石畳はここまで。この場所にもかつて休憩所があったのだそうだ。そして、この場所が、日高町と広川町の境界にもなっている。

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【小峠到着】


道標でもあるお地蔵さん。夜泣き地蔵といい、夜泣きのひどい子ども連れてくると治ったといわれている。

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【小峠の道標・夜泣き地蔵】


広川町エリアだが、せっかくなのでもう少し歩く。頭が馬という珍しい石造りの観音さま「馬頭観音」がある。

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【馬頭観音】


ほどなく、鹿ヶ瀬峠の大峠に到着。ここは広場になっている。

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【大峠到着】


ここにもお地蔵さんがある。こちらは、痔の地蔵とも、縛られ地蔵ともいわれているらしい。尋ね人があるとこの地蔵を縛ると見つかったという。

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【大峠の地蔵 縛られ地蔵】


こちらは、お経を読む髑髏の伝説が伝わる法華塚。

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【法華塚】


昔話、伝説、言い伝えなどを交えた話を聞きながら歩くとあっという間の熊野古道ウオーク。そして、帰りは同じ道を、ずーっと下り。という訳で足取りは軽い。


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【帰りは足取り軽い】


【2】クエのモニュメント

熊野古道と黒竹の原谷地区をあとにして、国道42号へ。少し南下し、右折、町役場前を通る県道を西へ。すると現れる巨大なクエのモニュメント。ここでは記念撮影を。

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【クエのモニュメントと記念撮影】


【3】西山ピクニック緑地

そのまま県道を海の方へ(西へ)行くと、左側に「西山ピクニック緑地」への登り口、側道が現れる。180度戻る形の急な坂道を登ろう。かなり急で、かなり登る。1本道だから迷わずに行ける。尾根伝いの道に出ると、比較的平坦な道になり、左右に視界が開ける。

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【西山〜海】


対向車に気をつけて、車を脇に停め、一瞬、左右の眺望を楽しむ。一方は、海まで望めて、県の朝日夕陽百選の地になっていて、他方は、日高町中心部から、風力発電の風車が並ぶ、彼方の山々が一望できる。

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【西山〜町中心部】


さらに少し行くと終点。駐車場に車を停めると展望台が見える。

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【西山〜展望台】


ここが西山。360度の眺望が広がる。中でも一見の価値があるのは南側。眼下に煙樹ヶ浜〜御坊、火力発電所、さらに、ずーっと見渡せる。太平洋の大海原も圧巻だ。

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【西山〜南眺望】


クエの供養碑発見。

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【西山〜クエ供養碑】


ピクニック緑地の名の通り、山頂緑地公園が広がる。トイレも休憩所も遊歩道もあり、楽しみ方はいろいろありそう。

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【西山ピクニック緑地】


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【西山ピクニック緑地】


【4】みちしおの湯

西山を下り、県道に戻って再び西へ。今度は、「みちしおの湯」への案内を辿っていく。少し右に左に道を行けば、海岸道に出る。ほどなく、2階建ての温泉館が現れる。1階は日高ダイビングセンター、2階は温泉施設とレストラン「くえ屋」。

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【みちしおの湯】


私たちはまず腹ごしらえ。「くえ屋」の名の通りクエ料理も多い。手ごろな「くえどんぶり」を注文。おいしいおいしい。

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【くえ屋のくえ丼】


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【みちしおの湯2階くえ屋】


仕上げは温泉。このお湯は、ナトリウム・カルシウムー塩化物泉。なめてみると、苦いほどに塩分が濃い。そのせいか、泡風呂に入ると身体が浮かんできそうになる。あたたまる。打たせ湯があり、露天風呂もある。予約制の家族風呂もあり人気という話。

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【みちしおの湯】




今回のプレゼントは、日高町の「くえポン酢」を3人の方に。番組あて「日高町のプレゼント」係へ。応募〆切は、2013年12月20日必着。プレゼント応募の際、番組への意見や感想などをお書きいただけるとうれしいです。当選発表は商品の発送を以て代えさせていただきます。

posted by wbs at 19:23| 日高町