2012年05月26日

発見!お宝!新宮市



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【和歌山県の東の玄関、新宮市】


新宮市は去年9月の台風12号による集中豪雨で崖崩れ、土砂崩れが多数発生、さらに、熊野川の本流が越水するという大洪水に見舞われ、13人が死亡、未だに1人が行方不明という人的被害が出た。道路も各所で寸断された。今は急ピッチの復興途上にある。

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【たくさんの鯉のぼりが観光客を出迎える】
完全な復旧には時間はかかるが、観光客の方が世界遺産を訪れたり、各種体験はできる、支障はないと田岡実千年(たおか・みちとし)市長は話す。これからのいい季節にぜひ新宮市へと。

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【新宮市の田岡実千年市長】


新宮市では、今年11月に那智勝浦新宮道路を使って第1回天空(てんくう)ハーフマラソン大会を開催するという。




今回の体験は、熊野川舟下り。新宮市熊野川町田長(たなご)の道の駅・瀞峡街道(どろきょうかいどう)熊野川近くの川岸から、熊野速玉大社近くの権現(ごんげん)河原までの16キロを語り部の話を聞きながら、1時間半ほどかけて下る。川の参詣道として、世界遺産登録されている熊野川を堪能する。

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【いざ川舟へ】


川舟は、10数人乗りの木製のエンジン付きの小舟。1隻に船頭1人と語り部1人とお客さん。

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【西林味紀、舟上で風を感じる】


皆地笠(みなちがさ)は、熊野本宮大社(田辺市本宮町)近くの皆地地区で作られる伝統工芸品。乗船客のうち女性の希望者に貸してくれる。

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【ヒノキで編んだ皆地笠】


舟から見える景色は雄大で懐の深い熊野の山々とエメラルドグリーンに光る水。そして、台風の爪痕も。

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【台風で道路が寸断、新しい滝が】


三重県側、道路が未だに寸断されたまま。寸断したのは土砂崩れ、そして、新しい滝。

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【那智の裏滝こと白見の滝】


白見(しらみ)の滝は和歌山県側。こちらも大きな岩がくずれ、滝つぼを覆っている。滝は健在。

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【雄大で美しい景色】


大きな岩や深い緑、美しい水だけを見ている瞬間は、しばし災害のことを忘れそうになる。

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【分かりますかサルがいるでしょ】


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【これなら分かりますでしょ】


サルに見えるから不思議。正体は苔なんだそうです。

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【流木が根を下ろし育っている】


いろんな物を押し流した大水害。流れてきた木が川底に根を下ろし、緑の葉を出す自然の力はスゴイ。

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【昼嶋】


熊野権現が昼寝をしたと伝えられる昼嶋(ひるじま)。以前は、舟下りの途中で上陸していたという(現在は上陸なし)。

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【石切場跡】


世界遺産登録前に石切場だったところ。

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【難所と呼ばれる瀬に入ると川が波立つ】


舟下りは概ね静かな川の流れの上を進んでいくが、何か所か瀬(せ)といわれる難所があり、川面は波立ち、乗船客にも水しぶきがかかることがある。これもまた楽しい。

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【語り部の福田将志さん】


この日の語り部は福田将志(ふくだ・まさし)さん、船頭はベテラン西義一(にし・よしかず)さんでした。

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【柱状節理】


柱状節理(ちゅうじょうせつり)という。岩の構造のこと。溶岩が冷え固まる時に体積が縮むためにできる規則正しい割れ目のことで、岩は柱状になる。温泉地だが火山のない和歌山にもこういう岩があるという不思議。串本町の橋杭岩(はしぐいいわ)なども同じ構造という。

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【感謝の祈り】


語り部の方は、それぞれに個性を活かして乗船客を案内し、楽しませてくれる。福田さんは、平安時代の音の再現といって、「感謝の祈り」という曲を横笛を演奏。演奏中は、舟のエンジンを止め、船頭の西さんが櫂で手漕ぎ。笛の音が岩肌に反響し、自然のエコーのよう。

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【熊野速玉大社の飛び地境内、御船島】


熊野川の増水で水をかぶった熊野速玉大社の飛び地境内、御船島(みふねじま)に、緑が戻ってきた。

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【熊野川河口に掛かる橋を下から】


熊野川舟下りのコースには、橋が1本も掛かっていない。河口に掛かる3本の橋は、手前の2本は車道、遠くに見えるのがJR紀勢線の鉄橋で、その向こうは太平洋。語り部の福田さんが手前の赤い橋を指さし、「台風の時はあそこまで水が来て、向こう側の橋は水没した」と。言葉を失う。信じられない思い。そして、終点。

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【熊野川川舟センターの品田顕二郎センター長】


権現河原に乗船客を迎えに来ていた熊野川川舟センターの品田顕二郎(しなだ・けんじろう)センター長に話を聞く。「さすが熊野川、景色も人も戻ってきた」と。センター長のオススメは、新しい滝と3色に変化する川の水。そして、川面を渡る風を五感で感じてほしいとも。この日の水はエメラルドグリーンに透き通る箇所はあったが、もう少しきれいなんだという。これは、また、訪れないといけなくなった。

「熊野川・舟下り」熊野川川舟センターはこちら

☆熊野川・舟下りについて
・半額キャンペーンは、6月末まで。中学生以上1,950円(通常3,900円)、小学生以下1,000円(通常2,000円)で乗船できる。4才未満は乗船不可
・午前10時発と午後2時半発の毎日2便運航。出発の30分前までに受付をすませ、集合
・要予約(電話0735-44-0987)
・受付(事務所)は、新宮市役所熊野川行政局隣りの熊野川総合開発センター内
・5月20日午前の便で、2005年9月のスタート以来、のべ乗船客が3万人を達成した
・5月26日〜28日(の予定)は熊野川の渇水の影響で運航を休止

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【そして、熊野速玉大社へ、西林味紀】


今月のプレゼントは、新宮市が発行した記録写真集「紀伊半島大水害 豪雨」を5人に。応募〆切は、6月29日必着。

※この写真集は1部400円で、新宮市役所協働推進課で販売している。関心の高さの表れか購入希望者が多く、増刷を重ねているという。新宮市のホームページからも見ることができる。

posted by wbs at 12:58| 新宮市