2009年06月27日

発見!お宝!高野町



弘法大師空海の降誕祭「青葉祭り」に沸く高野町へ。

仏教の歴史動く
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平安時代に生まれた二大仏教、真言宗と天台宗。それぞれの宗祖、空海と最澄は唐(中国)での留学仲間でしたが、行き違いがあって絶縁状態に。それ以来初めて、天台宗トップが、高野山真言宗総本山金剛峯寺を公式訪問しました。真言宗の松長座主が、高野山で最も華やかな行事という青葉祭りの日の「弘法大師降誕会」に、天台宗の半田座主を招待されたとのこと。千年以上に及んだわだかまりを解いた両宗派のあり方は、宗教や信条を超えた融和、ひいては世界平和への可能性を感じさせてくれますよね。

御降誕祝って大行列
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花御堂渡御には、約1500人が参加。稚児大師御尊像を載せた花御堂の前後には、高野山高校オリジナルの「新大師音頭」あり、四国遍路姿の女性たちによる踊りあり、とバラエティーに富んだ行列が続きました。山車に乗った青葉娘らが散華すると、沿道の見物客(とくにおばサマたち)が、花びらをかたどった縁起物の絵札を奪い合い。かくいう私も、足を踏んずけられながら、しっかり5枚ゲット!

災い退散!
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護摩を焚いて、災いを封じるべく一心に念ずる空海。高野町商工会青年部が中心となり、1か月以上かけて作りあげました。完成したのは、青葉祭り前夜祭当日の朝。デザインを担当した前夜祭の実行委員長・加勢田昌利さんは、阪神の新井選手が護摩行をしていたことから着想。「不況を吹き飛ばしたい、との願いを込めました。」

「こうやくん」で〜す
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6年後、高野山は開創されて1200年に。2015年4月2日から5月21日までの50日間にわたり、記念大法会が執り行われます。というわけで、イメージキャラクター「こうやくん」が、500点を超える応募の中から今年の春決定。青葉祭りでも、愛嬌を振りまいていたこうやくん。各地でのPRのため、これから大忙しになりそうです。

後藤太栄町長
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「宗教環境都市」が町の合言葉。「環境とは、私たちを取り巻く自然などだけでなく、人と人、人と物など、あらゆる存在同士の関係性も意味します。何か物を生み出すでもなく、海産物がとれるわけでもない高野町は、関係性のみで成り立ってきた町。環境を大事にし、着目していくことで、高野町本来のあり方が見えてくると思うのです。」と、後藤町長。青葉祭りと会議の合間という慌しい日程の中でのインタビューにもかかわらず、丁寧に力強くまちづくりについて語ってくださいました。

祭りの後も美しく
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まち中にゴミが見当たらないのも、高野町の自慢のひとつ。町では、環境パトロールカーを巡回させて、ゴミを回収しているとのこと。でも、やはりそれだけじゃないのですね。青葉祭りの観衆が帰路につくころ、庭箒を手にした僧侶が、早速、路上を掃き清めていましたよ。

世界遺産登録5周年を、この7月に迎える高野町。また今春には、ミシュランの三ツ星を獲得。けれども高野町は、そうした評価におごることなく、「おもてなし」の心を大切にしながら、電線類の地中化や、伝統的な町並みを再生・保存する「修景」などを、これからも粛々と進めていくことでしょう。・・・クール!ですよね。
posted by wbs at 14:39| 高野町